アレルギー体質改善のおすすめ3選:①マクロビ食養生

長年のアレルギー症状を治すべく色々なことを実践してきました
これまで、幼少期はアトピーや鼻炎、10代で花粉症発症し、その後、気管支炎や声帯浮腫、咳喘息など、特にアレルギーからの呼吸器系の症状に悩まされてきました。
アレルギー症状を緩和させる抗ヒスタミン薬や目薬、点鼻薬で辛い症状は緩和されても、薬を服用することで口や鼻の渇きを感じる事もあります。
でも、歌うことや演技など声を使う人にとっては特に鼻と喉の乾燥は避けたいポイント。
また、根本的に治さないとずっと薬を飲み続けていくことになります。
「このままずっと服用し続けなければいけないのかな」と、不安を覚える方もいるのではないでしょうか。
健康情報がたくさん出回る中、何が正しいのか、自分に合っているのが何かを判断しづらい世の中になっていますが、
だからこそ、自分の身体でこれまで、漢方薬、低糖質高タンパク質、メディカルハーブ、断食、ヴィーガン食、ホメオパシーなど、体質改善のために色々と取り組んで実践してきました。
その中で、特に体質効果の高かったものを今回お伝えしたいと思います。
抗ヒスタミン薬を飲み続けたり、だんだんと効かなくなって更に強い薬を飲む事に不安を覚える方、
体質改善して症状を楽にしたい方はどうぞご参考下さい!
アレルギー体質改善のおすすめ3選:
1.食事改善ーマクロビ食養生←今回はこちら
2.デトックスー白砂糖と添加物
3.ファスティングー半日断食
おまけ:体質改善の漢方薬
1.【食事改善ーマクロビ食養生】
マクロビオティック(略してマクロビ)という言葉を聞いたことはありますか?
言葉を聞いたことがある方も、ヴィーガン、ベジタリアンとの違いはご存知でしょうか?
私自身は、マクロビもヴィーガンもベジタリアンも全部同じ菜食主義で、食事内容にそんなに変わりがないと思っていました。
しかし、マクロビでは、それぞれの体質や体調に応じて、積極的に摂った方がいい/または控えたほうが良いとされる食材や調理法は変わります。
「タンパク質がいい」「糖質はダメ」などという栄養素を単体で注目する現代栄養学だと、「この栄養素をたくさん摂れさえすればいい」という感じになってしまいがち。
そうすると、特定の食材をひたすら食べたり、亜鉛、鉄分、オメガ3など”物質”で効率よく摂るには”サプリが一番楽”という流れになってしまいます。
でも、果たしてそれは本当に健康で効率が良いのでしょうか?
食べ合わせから考える
例えば、肉や牛乳などの動物性食品は消化する際に、体内のビタミンやミネラル、カルシウムを消費して奪ってしまいます。
また、人間の体温よりも高い牛肉や鶏肉(豚肉は同じくらい)は、腸壁に動物性油脂が溜まってしまい腸を汚してしまいます。
そのため、肉や魚にはその3倍の量の野菜を食べる。特に、肉にはじゃがいも、魚には大根の食べ合わせが消化吸収に効果的。
つまり、栄養素をいくら単体でたくさん摂取したところで効率の良い吸収はできないのです。
昔からあるオーソドックスな付け合わせは、実は理にかなっています。
そうやって、食べ合わせや、体調、体質、季節、気候など総合的に考えるのがマクロビオティックです。
マクロビの他に、中国発の漢方薬膳や、インド発のアーユルヴェーダでも、体調や体質、季節に合わせて食材や調理法を変えます。
その中でも日本発のマクロビオティックは、日本人や日本に住む方にとって特に理にかなった食養生法です。
気候、風土に合った食べ物を考える
北西欧系の民族以外は、牛乳に含まれる乳糖を消化するために必要な消化酵素のラクターゼが、断乳以降の大人になるにつれ減っていきます。
そのため、北欧系の民族以外は健康な成人のほとんどが牛乳を消化できない「乳糖不耐症」です。
酪農が盛んなヨーロッパで生まれ育った方には牛乳は体質に合いますが、アジア人などはたくさん牛乳を飲むと消化不良となってしまいます。
牛乳を発酵させて作るチーズやヨーグルトなどの発酵食品は体にいいとは言え、日本人の腸内細菌に合う発酵食品で味噌や漬物です。
また、バナナも、低カロリーで塩分を排出するカリウムを多く含みむくみや高血圧に良く、多糖類で血糖値が急激に上がらないなど、健康面でもダイエット面でもとても人気の果物です。
しかし、マクロビオティックでは南国産のものは、身体を極端に冷やす『極陰性』の食べ物として避けることをお勧めしています。
特に、アレルギー体質では、同時に『低体温』や『冷え性』を併発していることが多いと言われています。
身体を冷えさせるバナナ、マンゴー、生野菜サラダ、コーヒー、ヨーグルトなども、アレルギー体質の方、冷え性の方は、嗜好品として楽しむ程度なら良いですが、
”体にいいから”と盲信して健康のために大量にとらないことをお勧めします。
『望診法』で体質や体調を見極める
アレルギー反応として現れている症状以外に、肌や舌、爪などの体の表面にいろいろなサインが出てきます。
「身体にいいものをたくさん食べているのに、健康にならない。」
そんな方は、自分の体質やその時の体調に対して多すぎたり、足りなかったり。
特に多すぎるものは、特定の臓器に大きな負担をかけ、それが体の表面に現れてきます。
その状態が蓄積すると、慢性的な不調になり、さらに悪化すると症状として病気に繋がります。
当てはまるか「望診法」でチェックしてみよう!
□ 鼻の毛穴が開いている→動物性タンパク質が多く体内に熱がこもって逃す場所がなくなっているため毛穴が開く
□ ニキビや吹き出物ができる
おでこ→甘いものや脂質の摂りすぎ
頬→小麦の摂りすぎ
鼻口周り→乳製品、動物性タンパク質(卵含む)の摂りすぎ
あご→卵、豆類(豆乳、ナッツ含む)の摂りすぎ
□ アトピーがある
肘や膝の裏→豆類や油脂の摂りすぎ
頬→小麦や炭水化物の摂りすぎ
背中や首の後ろ→小麦の摂りすぎ
□ 爪の状態
縦線が深く入る→塩分の取りすぎ
爪の根本の白い部分がない→代謝が低下
爪に白い斑点がある→冷え性、砂糖の取りすぎ
□ 舌の状態
側面がボコボコと跡がついている→水分代謝機能が低下、むくみ、冷たい物の取りすぎなど
舌の裏側の静脈がボコッと浮き出ている→血の巡りが悪い
いかがでしたか?当てはまるものはありましたか?
他にも、たくさんのチェックポイントが望診法にはあります。
詳しく知りたい方は、お近くの漢方の先生やマクロビ望診法の先生に詳しくみてもらってくださいね。
マクロビの望診法やレシピのおすすめ書籍はこちら:
『美人のレシピ:マクロビオティック望診法』山村慎一郎、中島デコ
『美人のレシピ(2):マクロビオティック望診法』山村慎一郎、中島デコ
私が続けているマクロビ食養生スタイル
- ポイント①
朝に体温を上げる朝ごはんに玄米とお味噌汁と漬物
体を冷やす食べ物は朝ごはん後に。
コーヒー、ヨーグルト、菓子パン(甘いもの)など体を冷やす食べ物を食べない
- ポイント②
肉、魚、卵は量を少なめに。
食べる時にはその3倍の量の旬の野菜や海藻を意識してとる
- ポイント③
白砂糖入りのお菓子をできるだけ控える。
自宅では簡単なマクロビスイーツを作る。ex:デーツ入りあんこ、「アオハタ」の砂糖なしのジャムトースト
小腹が空いたらお菓子ではなく軽食をとる。ー玄米おにぎり、玄米もち、そばなど。
(お菓子とスナックをやめたら1日5食ほど食べても3ヶ月で5キロ減りました!)
でも、友人とのカフェや頂き物のお菓子などは楽しむことを優先して頂くことにしています!
自分の行動や交際とのバランスを見つけて肩の力を抜いて取り組むことが大切です。
玄米のすすめ
マクロビの食養生は、玄米菜食です。(私は今では肉も魚も少量食べてます)
特に、マクロビでは完全栄養食として『玄米』を主軸に考えられています。
玄米は、白米と比べてビタミン、ミネラル、食物繊維、鉄、カルシウム、葉酸など体に必要な栄養素を豊富に含んでいます。
それらの栄養素は白米では精製される米糠や胚芽の部分に含まれています。
江戸時代に白米が江戸で食べられるようになって『脚気』の病が流行しました。それ以外の地域では玄米が主流だったので、江戸に行くとなってしまう病気として江戸の病と思われていた歴史がありますが、実はそれは白米のせいだったから。
白米が主流になってからは、精製して栄養素がなくなった分をおかずで補うために『一日30品目』が推奨されるようになりました。
それほど、玄米と白米では栄養素が”雲泥の差”なのです。
また、玄米の栄養素のバランスは、身体が必要な栄養素のバランスととても似ているそうです。
吸収時に体内の栄養素を奪わずに効率的に栄養素を吸収でき、栄養素のバランスも良いため、玄米に少しの野菜や海藻、味噌や醤油、梅干しや漬物でバランスの良い食事となると考えられています!
玄米には必ず黒胡麻を
玄米に含まれるフィチン酸は、抗酸化作用や体内の有害物質を排出するデトックス効果、血栓症やがん予防があります。
しかし、同時にカルシウム・鉄分・亜鉛などの必須ミネラルを排出しすぎてしまうため、黒胡麻との食べ合わせがとても良いそうです。
また、玄米はそのまま土に蒔けば「種」。
種には、酸化阻害剤となるアブシジン酸が種を包んで腐敗を防いでいます。
これがミトコンドリアを傷つけるため毒だと言われたり、逆に、炎症や免疫系疾患に有効成分だと言われたりしていますが、
(https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03090380108)
現在では安全性に問題はないと言われています。
(https://www.sciencedaily.com/releases/2010/12/101209152748.htm)
何より、昔からずっと食べ続けられてきているものは数と時間の壮大な実験で実証済みだと思うので、私は全く気にしていません。
私は美味しいからという理由で、一晩水に漬けて発芽モードにして食べていますが、
「毒」だと主張する人たちの間でも12時間以上つけたら発芽毒がなくなり大丈夫らしいです。
漬け込んだ水は捨てて新しい水で炊いてくださいね。
(https://www.akita-eiyo.ac.jp/eiyo-cms/assets/uploads/2020/02/1_3_3.pdf)
マクロビで玄米をすすめる理由が知りたくて読んで納得した本はこちら:
『医師たちが認めた玄米のエビデンス』渡邊昌監修
その他のおすすめ書籍やYouTubeチャンネル一覧
- 不調や症状が出た時のマクロビ療法(食べもの手当法)についても書かれています:
『からだの自然治癒力を引き出す食事と手当て』大盛一彗
- マクロビスイーツのおすすめYouTubeチャンネル:
「脱力系マクロビチャンネル」
最後に
私は、直接仕事に影響を受けるために、昨年の2022年にマクロビの断食道場へ行く1ヶ月前から一日一食生活を実践し、
断食道場ではタンパク質過多状態と診断されたため、その後約3ヶ月間は、玄米菜食で動物性タンパク質を摂らない、白砂糖を摂らないマクロビ食養生を実践しました。
その結果、アレルギー症状はすっかり気にならなくなり、冷え性も改善し、不妊にも効きました。
現在、妊娠中のためアルコールはすっかり絶っていますが、私の場合はアルコールを辞めるよりも、砂糖を断つ方が何倍も辛かったです。
それほど、砂糖の依存度は強いんだということを実感しています。
健康意識が高くても、甘いもの好きにとってあらゆるところに誘惑が多すぎて白砂糖断ちはとても大変。
現在は、以前ほど徹底した白砂糖断ちはしていませんが、でも、白砂糖入りのスイーツを食べた後の身体の重さやだるさ、肌の痒みがテキメンに現れる、花粉症っぽい症状が現れるなどという体への反応が敏感に分かるようになりました。
なので、生まれてくる自分の子供には幼少期は特に白砂糖入りのものは与えずにマクロビスイーツにしようと決めています。
私自身が、小さい頃から砂糖に関して特に制限なく、問題意識もなく育ってきた結果、アレルギー症状とともに生きてきたので、同じことを繰り返さないようにしたいと思います。
「なんだか毎日辛い」という症状をお持ちの方は、ぜひご自身の『食』を見直してみてください。
『You Are What You Are』
本当に、食べたもので体も人生も変ります!
少しでも今抱える不調があれば良い方向に向かって、楽しい幸せな日々を送りたいですね!
参考図書:
『ゼン・マクロビオティック』桜沢如一
『無双原理・易』桜沢如一
『菜食少食健康法のすすめ』甲田光雄
『長生きしたけりゃ素生力をつけなさい』小林健
『「空腹」こそ最強のクスリ』青木厚
『最高の体調』鈴木祐
『薬膳・漢方の食材帳』薬日本堂
など
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