【ボーカルレジスターを知ろう】①ボーカルレジスターとは?
ボーカルレジスター=声区 という言葉を聞いたことはありますか?
声区って音域とどう違うの?
また、ミックスボイスは実際にどんな声?
地声と裏声と何が違うの?
などという疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は、それらの「声の名称」についての疑問についてお答えします。
ボーカルレジスターとは?
「声の音色や音質と、声帯の状態の2つの要素によって分類されたもの」
漢字の通り、「声の区分」です。
たまに、ボイスレジスターと呼ばれることもあります。
それぞれの声の区分に応じて、喉頭筋の働き方が変わります。
それによって“声帯の状態”が変わります。
「喉頭」とはゴクンと飲み込んだ時に動く喉仏です。
「声帯」とは喉頭の中に入っている2つのひだ(vocal folds/cords)です。
ちなみに「音域」とは、音程と音程の範囲のことです。
英語ではボーカルレンジ(vocal range)です。
ボーカルレジスター(声区)とボーカルレンジ(音域)は別のものです。
ボーカルレジスターは「自分の声を自分自身で分析できるツール」
ボーカルレジスターを理解することによって、「自分の声を自分自身で分析できる」ようになることができます。
自分の声の分類や出し方を、
”自分自身で分析ができる“ようになると、
「何を強化させて身につけたらいいか」
というボイストレーニングの方向性がご自身でわかると思います。
例えば、スポーツの練習でも、上達したいと練習するときに、まずは現在の自分のフォームやパフォーマンスなどを把握するということが大事だと思います。
自分の強み弱みを知って、そして何を目指したいかをはっきりとわかることで、その方向性に進めるようなトレーニング方法を組み立てることが可能です。
そうすることで、ただ闇雲に練習するよりも「現状把握」と「方向性」を知って取り組む方が「効率性がアップ」します。
レジスターによる声への理解を深めることによって、闇雲に色々なボイスエクササイズに取り組むより効率よく、的確なボーカルトレーニングが可能となります。
ボーカルレジスター(声区)の種類
ボーカルレジスターには、
- ボーカルフライ(グロタルフライとも呼ばれる)
- チェストボイス
- ミックスボイス(ヘッドミックス、チェストミックス/ベルトボイス)
- ヘッドボイス
- ホイッスルボイス(フラジオレット、フルートとも呼ばれる)
が、あります。
レジスターバランスを整えることで幅広い音域を自由な表現で歌えるようになる
ボーカルレジスター(声区)の種類はたくさんありますが、この中でCCMスタイル(クラシック以外の音楽)を歌う方に最重要なレジスターは、
- チェストボイス
- ミックスボイス(ヘッドミックス、チェストミックス)
- ヘッドボイス
です。
これらの主要3つのレジスターサウンド を自分でコントロールして意図的に発声できる状態になることで、
いろんな音域を楽に歌える状態になります。
そうすることで色んな音域での楽な発声が可能になり、歌においての自由な表現が可能になります。
より微細なコントロールが可能になるボイススキルを身につける為には、
より微細な聴き方ができる事が必須となります。
耳で聞き取れていない情報は、口から歌えないからです!
ということで、次回以降の記事ではそれぞれのボーカルレジスターについて詳しくお伝えしていきます♪
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