【ボイストレーニングレッスン記】初めての生徒さんのレッスンにて

'21.10.13

少し前の話ですが、初めましての生徒さんとのボイストレーニングレッスンで、その生徒さんがこれまで抱えていたボイトレに対するモヤモヤや疑問が、他の方にもきっと当てはまるだろうな~と思ったことをピックアップします。モヤモヤや疑問を具体的に分析してスッキリしてもらいたいとおもって書きました。

「ボイストレーニングって意味あるのかな。。。?」と思ったことがある方は読んでください

ボイストレーニングの成果がなかなか感じられない方がそう思っていませんか?

うまくならないのは自分の歌の才能がないからだと思っていませんか?

ニューヨークボイストレーニングのレッスンを受けられる方の多くは、

発声の悩みを動画や書籍などを参考にまずは自分で取り組んだ事がある方や、

いくつかのレッスンを通っていた方達ばかりです。

そのような方達は、

「ボイトレを続けても上手くならない」

「エクササイズを取り組んでもどんなふうに効いてるのか実感できない」

と、ボイストレーニングに対して疑いの気持ちを持つと同時に、

でも、「自分1人で練習しても悩みが解消できない」

「どこをどうしたら良いのか自分では分からない」

と、壁にぶち当たっていらっしゃいます。

(私も昔、高い壁に途方にくれてました)

そして、スクール探しやトレーナー探しを続けられた結果、最後に辿り着いて受講して頂くことが多く、とっても有り難い思うと同時に、

私自身が同じ想いを抱えてNYへ旅立った10年以上前とボイストレーニングの現状が「あまり変わってないんだなぁ」と、もどかしくも感じます。

日常でしないような例えを使った指導が生徒さんの発声の理解を妨げている

冒頭の生徒さんとの初回レッスンの終わりごろに、『昔、レッスンで「ピンポン玉を飲み込むように」と言われてもよく分からなかったんですが、今日のレッスンでは具体的に教えてもらって良かったです』と言われました。

実は私も以前、日本でのボイストレーニングでそう教えられたことがありました。

今の私なら、「どの発声器官をどのような状態にしたいんだろうな」というその指導の意図と、

それと同時に”ピンポン玉を飲み込む様に”意識する事で生まれてくる『弊害』も同時に分析できます。


慣習的で曖昧なイメージの指導法では上手くいかないことが多い

上記のような例のような曖昧なイメージのみの指導で、もしうまくいけばそれで全然いいのですが、それによって引き起こされる発声の不具合が起きることが少なくありません。

そうなってしまった時に、今日の生徒さんのように「学びたい」「上手くなりたい」という想いでレッスンを受けられる方たちが八方塞がりに感じて希望を潰すことに繋がっていないか、とても心配にもなります。

なぜなら、私自身がそうだったからです。

  • レッスンを受けても、よくなっているのか、この先続けた時にどうなっていくのか分からない
  • 友達シンガーに聞いても、その人たちはすんなりコツを掴んだ人たちばかりなので、なんでできないのかが分からないから教えられない。
  • 教本を見てやってみても、自分が良いやり方でやっているのか判断できない。

その時、発声の問題をたくさん抱えて、歌えば歌うほど喉が痛くなり身体もすぐに疲れて、精神的にもしんどくて結局私は歌うことを一時的にやめました。

その後、一念発起してNYにいった時に、これまでと全く違う緻密ではっきりと分かりやすい指導に希望を持てて嬉しいと同時に「もっと早くこんなレッスンを受けられていたらよかったのに」と、とてもとても悔しかったです。


発声の癖を解消しないまま発声練習の回数を重ねると悪癖を増長させる可能性がある

そんな経験やNYで受けた教授法を基にしたニューヨークボイストレーニングのレッスンでは、ボディマッピングによって発声器官を中心とした身体の色々な感覚を常に高めるようにしています。

そして、アドバイスの仕方も

“今具体的にこんな状況になっていて”

“それを、このようにする目的で”

“このエクササイズをやりましょう”

と音色や発声器官などのひとつひとつを具体的にお伝えしています。

エクササイズのやり方も、

“今こんな風に行っているけど”

“この部分を”

“こういうポジション(音色)にして”

“こんな動かし方で”

などと、とても細かくお伝えします。


なぜなら、発声の癖を解消しないまま発声練習の回数を重ねると、残念ながら悪癖を増長させる事に繋がりかねません。

だからこそ、発声器官のポジションや軌道修正だけじゃなく、

音色や共鳴器官、身体全体の姿勢への意識にも及び

まずは、一回やっては意識を高めて

また一回やっては意識が薄れた所をもう一度取り組んで

という事を、慣れるまで何度も意識付けを繰り返しながら、発声を変えていきます。

そのようなやり方はプロの方へのレッスンだけではありません。もちろん、趣味目的の方のアマチュアの方にも同じです。


身体と声を一致させる(=エンゲージメント)への『気付き』が重要

なぜ、ここまで緻密にするか、

それは、最終的に生徒さんご自身が、

・自分自身で気づきを高められて

・自分で自分の発声や歌を良くするポイントが分かるようになれる

からです。

そういうボイストレーニングをすると、継続して続けられられている方たちは音域も1〜2オクターブ以上は広がり、苦手な部分は向上して、元々得意な部分はさらに伸びていきます。

ご自身でも発声の変化を感じられて、ますます歌うのが楽しくなっていき、周りのカラオケ仲間やバンド仲間、ファンの方なども「声が伸びやかになった」「うまくなった」などと気づいてくれて、それがさらに歌えのやる気に繋がっています。

それがさらにやる気アップに繋がり、歌がさらに良くなるという好循環になっています。

「ボイストレーニングのレッスンではできるけど、自分でうちで練習していたら再現できない」という経験はありませんか?

それは、具体的にどんなふうにやったら上手くいって、どんなふうにやったらダメかという自分の発声時の状態に対する『気づき』が少ないからです。

『気付き』のポイントがしっかりと理解していたら、自分自身で上手くいく方向へバランスをよくすることが可能になります。

そうすることで、「なんか上手くいく時といかない時があるけどなぜだか分からない」ということは減っていきます。

本日のレッスンで改めて、一人一人のレッスンにしっかりと向き合っていくと同時に、ボイストレーニングの教授法のスキルや経験を伝えていく養成も頑張って行こう、と強く思った日でした。




コロナを機にボイストレーニングのオンラインレッスンも続けています。

オンラインレッスンはコロナ価格で対面レッスンよりお安くしてます。

学ぶ機会をコロナで奪われないように、工夫して乗り越えて行きましょうね!